バンド組んでいたら
何かの曲を演奏したときに
いずれかの音を基準にしていると思います。
一番多いのがドラムのリズム。
特にベースとドラムは一体感がないと
バンドのまとまりに欠けてしまいます。
なのでベースとドラムは互いの音やリズムを
常に意識して演奏していることが多いです。
ただ、バンドによって
基準となる音って違うんですよね。
多くはドラムやベースが
リズムや拍子の基準となりますが
リズムギターが基準になることもあります。
リズムギターがバンドの中心となって
他をグイグイと牽引していく。
そんな方針をとっている
超有名なバンドが
ザ・ローリング・ストーンズです。
ストーンズはリズムギターの
キース・リチャーズが中心。
ドラムのチャーリー・ワッツは
キースの音に合わせて叩いています。
で、元オリジナルメンバーの
ビル・ワイマンというベーシストは
(今はダリル・ジョーンズ)
チャーリーの音より若干早く
リズムを弾いています。
なぜならドラムがギターに合わせると
ビートが遅れてしまうんです。
さらにそのドラムにベースを合わせると
もっとリズムが遅れてしまい
曲全体がもたってしまいます。
なので、ベースのビルは
キースのプレイを先読みして
少し前のめりに弾いているんです。
ジークンドーで言うところの
先の先というところでしょうか。
これがストーンズのノリで
独特のグルーヴを生んでいる秘密
ということらしいです。
これはビル本人やキースも
インタビューで語っていたので
本当なんでしょう。
なので、ストーンズは
それぞれの楽器のリズムが
カチッと合ってないんですよね。
微妙なところですが。
そこがストーンズらしさというか
魅力の一つであるところなわけです。
というわけで、バンドによって
基準となる音って異なります。
あるドラマーは
ベースの音しか聞いていなかったり。
(ある意味正しいかもだけど、これはこれで問題)
それぞれのメンバーが
バンドの中で何の音を基準にするか
異なることも多いです。
バンドの一体感を出すなら
リズムはドラムの音を基準にして
皆がそれに合わせることで
バンドの一体感は出しやすくなります。
結構あるあるだと思うんですが
それぞれのパートが
自分のとこだけしか気にしてなくて
他のパートのことは全く無頓着…
というバンドって意外と多かったり。
こういうバンドだと
個々のプレイはよかったりしますが
バンドとしての一体感が感じられれず
せっかくバンドでやっていることの
美味しさが全く感じられないので
「もったいないなぁ」
ってなことになることが多いです。
なので、
「なんかイマイチみんなのリズムが合わないな~」
なんて言う時には
基準とする音をみんなで合わせると
とてもスムーズにバンドの音が
まとまることが多々あります。
(例えば、みんなでドラムに合わせるとか)
基準とする音はバンド内でも
しっかりリズムキープが
出来るメンバーがいいでしょう。
リズムキープがドラムよりベースが上手いなら
ベースに合わせたほうが上手く行きます。
リズムを合わせると
劇的にバンドが上手くなっていくので
超おすすめです。