自宅で使える真空管アンプ第8弾。個人的には大本命。
オールチューブのアンプで1Wと0.1Wを切り替えられます。集合住宅だと1Wでもデカいので0.1Wが非常に重宝するでしょうね。
レコーディングでも手放せなくなる存在になりそうなアンプです。
サウンドイメージは名器と言われたJCM2000をモデルとしているようです。
MARSHALL ( マーシャル ) / DSL1C ギターアンプ コンボ
コントロール部も充実しています。CLASSIC GAINがクリーンとクランチを担うツマミ。レベルを上げるにしたがって、クランチが効いてきます。それまでは心地よいクリーンサウンド。
ULTRA GAINはGAINとVOLUMEに分かれているので小さい音でもハイゲインサウンドが楽しめるところがナイス。フルアップするとディストーションまで出せます。
音色を調整するツマミとしてTREBLE、MIDDLE、BASSがついており、TONE SHIFTスイッチでさらに音色を変えることができます。ここは好みで選んでみるとよいでしょう。
最後にREVERB。温かく心地良いリバーブです。クリーンでもクランチでもオーバードライブでも使えますね。
背面にはエフェクトループとしてSEND/RETURNも備えているので、さらにディレイなどの空間系エフェクターを使う場合には利用すると綺麗にかかります。
フットスイッチジャックも付いていて、付属のフットスイッチでクリーンとドライブサウンドが演奏中でも切り替えることができるようになっています。
ホントにこのアンプは使い勝手がいいです。恐らく年代問わずマニュアルなんて不要で、使い方は見れば一瞬でわかるのも優れていますね。
歪み系のエフェクターがなくても、このアンプ1台でドライブを含めたサウンドメイキングができてしまいます。
自宅でこのアンプを弾いたら、恐らく止まらなくなるでしょう。時間を忘れて弾き倒してしまうと思います。そのくらい、チューブアンプの美味しさが味わえます。
ヘッドフォン出力もできるので、夜間の練習も可能。しかもアンプ出力をシミュレートしているので、安っぽい音にならないところも
「お主、わかっておるな」
という感じ。
それにしても、この価格&サイズでマーシャルチューブアンプの醍醐味が味わえるなんて、いい時代になったものだなぁと感慨深くなってしまいます。
5W/0.5Wの切替ができるDSL5Cというのもあるので、一戸建てで周りの家との距離が多少あるならこちらでもいいかもしれません。5Wならライブバーでも使えそうですし。
MARSHALL ( マーシャル ) / DSL5C ギターアンプ コンボ
もしライブハウスなどで使用するならDSL20Cあたりがおすすめです。DSL20は電源の他にスタンバイスイッチが付いているので真空管が長持ちします。
コントロール部にPRESENCEとRESONANCEが付いています。PRESENCEは高音部を強調し、RESONANCEは倍音を強調するときに使ったりします。
こちらは20Wと10Wで切り替えができるのでライブ会場によって出力を切り替えれば、音質は変わらず気持ちよくチューブサウンドが出せます。
ただ20W/10Wのアンプは集合住宅ではほぼNGでしょう。一戸建てでも密集している隣人と地域だとキツイと思います。
ただ、アッテネータなどを使えば十分自宅でも練習は可能になるでしょう。DSLはスピーカーとの接続/取外しが楽なので、アッテネータを繋げるのが簡単です。
今回のシリーズはあくまで自宅で使える真空管アンプということなので、私のおすすめはタイトル通りDSL1Cです。本当にマーシャルらしく真空管ならではの音が楽しめます。
自宅でこの音が堪能できるなら、他には要らないって感じがするくらい使えると思いますね。
繰り返しますが、あくまで自宅専用です。せいぜいスタジオで使えるかどうかでしょう。ライブだと1Wはさすがに厳しいので、ライブ使用を想定するなら20Wのものをおすすめします。
くれぐれも出力は用途で変わってくるのでご注意を。